「膝が痛い」=「膝が悪い」。
こう考えるのはごく一般的です。
でもちょっと待ってください・・
膝関節というのは股関節と足関節(足首)の間にある関節です。
会社で言えば中間管理職のような存在。
いつも上と下に挟まれて右往左往している、そんなストレスフルな立場におかれた可哀そうな関節なんです。
膝の痛みはあくまで結果としてあらわれる症状です。
膝関節はつねに股関節と足関節(足首)の間をとりもつ、いわば橋渡し的な役割をもっています。
つまり、股関節、もしくは足関節に問題があれば、それは膝関節に無理な運動を強いることにつながります。だからこそ膝関節には股関節や足関節の柔軟性が必須なんです。
アフターコロナと共に健康志向が高まり、最近ランニングを始める人が増えました。
ただその反面、間違ったランニングフォームの人も多く、ケガのリスクが高い人をよくみかけます。
そのケガのリスクとは、ランナーズニーの発症です。
ちなみにランナーズニーとは狭義的に腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)をさします。
健康増進のためにはじめた運動が害になっては元も子もありません。
そこで今回はランナーズニーの原因と予防法についてお話したいと思います。
変形性膝関節症や膝に水がたまる(関節水腫)は、関節の故障に分類されます。
しかしこういった疾患についても、元をただせばその発症起点には筋肉の問題がかならずあります。